透析療法は、機能しなくなった腎臓の代わりに血液をきれいにする治療法です。
透析療法の目的は、老廃物や余分な水分の除去と、体内に不足している物質を補うことです。
しかし、透析によって腎臓の機能を完全に代替できるわけではなく、透析を続けていく中で合併症などの問題が生じてくるのも事実です。
日常生活の中で様々な制限があり、注意していくことが必要となってきますが、透析を受けることで、ある程度普通に生活することが可能となります。
腎臓の機能が低下して正常に働かなくなった状態を腎不全といいます。
腎不全には急性腎不全と慢性腎不全とに分かれます。
急性腎不全は多量の出血や薬剤などが原因となって急激に腎臓の機能が低下した状態のことで、適切な治療を受ければ、かなりの部分の回復が見込めます。
これに対して慢性腎不全では、何らかの原因により腎臓の機能が徐々に低下していき、体内の正常な環境を維持できない状態をいいます。
慢性腎不全を治す有効な治療法は今のところなく、透析療法や腎移植が必要になります。
尿毒症は、腎不全の進行により尿毒症性物質の尿素窒素(UN)、クレアチニン(Cr)、カリウム(K)、リン(P)などが体内に蓄積し、カルシウム(Ca)などが低下します。
症状は、倦怠感、吐き気、食欲不振、むくみ、頭痛、顔色不良、呼吸困難、出血症状、高血圧、貧血などがみられます。
腎不全は、腎臓の働きが悪くなり、体外に尿毒症性物質を十分に出せない状態をいいます。透析は、腎臓の働きに代わるものですが、全てを代行できるわけではありません。腎臓の働きから、透析の原理、透析食、薬物療法を理解しておきましょう。
腎臓の機能が低下してくると、腎臓は老廃物や水分を十分に排泄できなくなり、体の中に不必要な物質や有害な物質が蓄積してしまいます。血液透析とは人工腎臓と呼ばれる透析器(ダイアライザー)に一定量の血液を送り、血液中にある老廃物や余分な水分を除去し、血液をきれいにして体内に戻す治療法です。
通常、病院やクリニックなど透析施設で行い、治療の回数としては週2~3回で、1回4~5時間かけて治療を行います。
わが国では透析患者さんのほとんどがこの治療を行っています。
透析生活において、避けて通れないのがバスキュラ・アクセス・トラブル(シャント・トラブル)です。
治療に支障をきたすシャント狭窄、もしくはシャント閉塞がありますが、手術(内シャント再建)を行わなければならない場合がありますが、経皮的血管形成術(PTA)と呼ばれる方法で、現在のシャントの耐用年数を伸ばすことができます。
当院ではシャント造設、再建術もあわせて行うグループの医療機関がありますので安心して透析が受けられます。

当クリニックでは、穿刺困難な患者様にはエコー下穿刺も行っています
平成2年12月に、千葉県千葉市緑区あすみが丘の地に昭和の森クリニックは開設しました。
当院の方針として、カウンセリングに時間をかけ、患者さんとの信頼関係を築くことを心がけております。院内はアットホームな雰囲気ですので、皆さんとてもリラックスしており、ことに高齢の方には人気があります。
平成28年9月より明生会グループと業務を提携し、外来透析治療を中心に、入院透析やシャントOPE・PTA、頭部MRI検査、在宅医療や高齢者の為の介護施設等々グループ内での対応が可能となり、透析患者様のニーズに幅広い範囲でお応えすることが出来るようになりました。
医療法人 明生会の歴史は長く、1991年より透析医療を開始し、20年以上の実績と豊富な経験を誇ります。
また、医療連携室にソーシャルワーカーを配置し地域との連携を図り、保健・医療・福祉による総合的サービスを提供致しております。 さらに、長期療養を必要とされる方や、ご家族の介護負担を少しでも軽減出来るよう介護部を創設致しました。
透析治療だけでなく、透析導入前の時期から透析導入期、そして介護に至るまで、シームレスなトータル透析ソリューションを提供しています。
これからも、新しい時代に即応して地域の方々の健康管理に貢献できるクリニックであることを念願し日々努力してまいります。

医療法人社団 明生会には大きな「志」があります。
それは「地域社会に貢献し、皆様から信頼され喜ばれる医療を提供し、共に明るく生きていける環境を創造していく」という思いです。
その思いを実現するため、私たちは透析医療を事業基盤に成長し続けてきました。中でも東葉クリニックは、医療部門全体を担う、グループの基盤を支える重要なポジションにあります。さらに介護部門は、デイサービス事業やその他に区分される事業など、医療だけでもない、介護だけでもない、あらゆるレイヤーの事業を展開し、「いつでも、どこでも、誰でも」利用できる保健・医療・介護環境を、地域に先駆けて提供してきました。
医療法人社団 明生会グループの特長は、グループ各施設がそれぞれの境界を打ち破り、自由な発想で事業の融合を図ること。グループ間のシナジーが、斬新なサービスを次々と送り出し、地域社会、地域医療を大きく前進させてきました。
我々は、医療・介護サービスを担う事業者として、医療法・介護保険法はもとより各種関連法令を遵守し、適切な人的配置や設備などにより、患者・利用者、入居者に適切なサービスの提供を行うものと致します。

「トータル透析ソリューショングループ」構想。
「地域社会に貢献し、皆様から信頼され喜ばれる医療を提供し、共に明るく生きていける環境を創造していく」という志の下、私たちが目指しているのは、地域の人々に最も必要とされる医療グループです。
なくてはならない存在になるために、様々な課題に直面した際、最も優れた組織と技術を持つ各施設と連携を強化し「トータル透析ソリューショングループ」の形成を私たちは進めています。
トータル透析ソリューショングループは、各施設が双方向的につながり柔軟に意思決定を行える自律・協調型組織です。意思決定が遅くなりがちな従来のピラミッド型(中央集権型)とは違い、これまで以上に透析クリニックでは考えられない革新的なサービスを提供することが可能です。成長し続けるグループとして、「地域社会に貢献し、皆様から信頼され喜ばれる医療を提供し、共に明るく生きていける環境を創造していく」という経営理念を必ず成し遂げていきます。

歩行が困難な患者様で車いすを利用しているという方もご安心下さい。
当クリニックの車両は、車いす対応車になりますので、車いすの方も乗り降り可能です。
当クリニックから片道8km以内。
または当クリニックから30分程度。
としておりますが、現在千葉市緑区(誉田まで)、大網白里市、東金市、九十九里町、白子町、茂原市(茂原駅周辺まで)、八街市(小間子まで)まで送迎をしております。
基本的な条件は上記2つの条件としておりますが、柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。
私たちが常々、当クリニックのスタッフと話すのは、わざわざ地元千葉市緑区あすみが丘以外の土気町や大網白里市、東金市、長柄町、茂原市などの離れた地域から昭和の森クリニックに来てくださっている患者さんを自分の家族だったらどういう医療を提供するのかを考え、自分の家族と同じように提案をし、行うべきだと。例えば、透析患者さんで穿刺がとても痛いといった場合でも、きっと自分の家族なら、いかにその痛みを減らせられるか努力するだろうと。
本当にその患者さんにとって、10年後、20年後に本当に価値のある医療を提案し、提供するべきだと。自分たちは、プロフェッショナルだと、その患者さんのその先の将来がそのままだとどんな風になるのか、想像出来てしまう、そのため地元千葉市緑区あすみが丘以外の土気町や大網白里市、東金市、長柄町、茂原市などの地元の患者さんの将来を一緒になって考え、どうやったらその方の大事な体、そしてその健康を守っていけるのか。人それぞれいろんな悩み、心配事に耳を傾け、その上でその方に合わせたベストな医療を提案することが、とても大切だと考えています。
患者さんが希望する方法と違う場合もあります。しかし今の状態、将来想像される状態を、しっかりと丁寧に説明し、納得していただいた上で本当に最適な医療・透析治療を提案していきたいと考えております。
すべては医療人として価値ある医療を提供したいという想いから。
「昭和の森クリニックに来て良かった。」と言ってもらえる事こそ、医療人としての醍醐味であり、やりがいを感じます。